
易觀分析は《中国オフィス・スマートエージェント・プラットフォーム市場調査報告 2026》によると、5月時点で WorkBuddy のPC端末の月間訪問数は 885 万件に達し、2位を 2.6 倍上回り、前月比の伸び率は 72.2% だった。テンセントの2026年Q1決算の同時期の発表では、日活躍アクティブアカウント数でみると、WorkBuddy は中国で最も人気の効率AIスマートエージェント・サービスとなっている。
WorkBuddy が CodeBuddy から進化したプロダクトの道筋:二晩をかけた 0.01 バージョン
WorkBuddy の出発点は、あらかじめ想定されたプロダクトのロードマップではない。その前身はテンセントクラウドのAIコードアシスタント CodeBuddy で、転機はテンセント研究院の非技術職の人たちが自発的に CodeBuddy を使って論文を検索し、内容を整理し始めたことにある。鈦媒体の詳細レポートがそれを記録している。チーム責任者のワン・シェンジエはこれを踏まえて次のように判断した。「コーディングはただの過程で、成果物こそが目的だ。」
2026年1月中旬の週末、ワン・シェンジエは運用担当の同僚と2晩徹夜して、WorkBuddy 0.01 バージョンを完成させた。極めて簡潔な対話式インターフェース、厳選した Skill を事前搭載しており、設定用ウィザードやコマンドラインは不要だった。プロベータ開始前には、テンセント社内で2,000人超の非技術職が毎日利用していた。広州日報の新花城など複数のメディアが、3月9日のプロベータ当日にこの数値を相互に検証したと報じている。プロベータ当日、依頼数は CodeBuddy を大きく上回り、緊急で10倍の計算能力増強が発動された。
3つの設計判断:自然言語で概念を置き換える、シーン用テンプレ、エコシステムのネイティブ化
WorkBuddy と Codex の違いは、主に3つの設計判断に集約される:
自然言語で技術的な概念を置き換える:ユーザーが「先週の販売データを地域別に比較できる表にして」と入力すると、システムは自ら取得、クリーニング、分析、表作成、出力へと分解し、画面上には「Agent 調停」「ツール呼び出し」「context 管理」などの文言は登場しない。Codex と Claude Code のやり取りは、ターミナルのコマンドや IDE プラグインから始まり、モデルの振る舞いを理解し、token の予算を管理する必要があるため、エンジニア向けのインタラクション論理となっている。
事前にシーン用テンプレを封装する:新京報のプロベータ報道で、WorkBuddy には20種類以上の Skill スキルパックが内蔵されており、データ処理、チケット処理、書類のアーカイブ、競合調査、コンテンツ制作、世論分析、販売インサイトをカバーしていることが明らかにされた。OpenAI は Codex で最初の6つのロール用プラグインを、2026年6月2日まで待ってようやく提供した。
外部プラグイン連携ではなくエコシステムをネイティブ化する:鈦媒体の報道によれば、WorkBuddy とテンセント文書の統合は API 呼び出しによるものではなく、「中に住み込む」形だという。さらに、WeChat での直結リモート操作もサポートしており、PC側で起動したタスクはスマホで進捗確認や追加入力ができる。
OpenAI Codex:非開発者の20%データと、Anthropic Claude Cowork への転向の道筋
OpenAI の2026年6月2日発表のデータ:Codex の週次アクティブユーザーが 500 万を突破し、非開発者の割合は約 20% 。非開発者の成長速度は開発者の 3 倍以上である。同日に提供された6つのロール用プラグインは、データ分析、創作制作、販売、プロダクト設計、公開株式への投資、証券・投資銀行業務をカバーする。
Anthropic Claude Cowork の公式プロダクトページの冒頭1段落では、起源を認めている。社内の非技術チームが先に自発的に Claude Code を使ってみたことで Cowork が生まれたのだという。Claude Cowork はプリセットのテンプレを提供せず、デスクトップアプリでのローカルのファイル操作に注力し、テンセント文書のような深いネイティブ統合は行わない。
WorkBuddy の料金体系と主要競合との比較
WorkBuddy 個人版:Lite が 39 元/月、Standard が 99 元/月、Pro が 299 元/月。企業 SaaS の旗艦版は 198 元/人/月(テンセントクラウド公式の価格発表で確認済み)。Codex は ChatGPT Plus からスタートし、20ドル/月。Claude Cowork も同様に Pro プランからで 20ドル/月(OpenAI および Claude の公式価格ページで確認できる)。
WorkBuddy の企業版は 2026 年 6 月 5 日にリリースされ、新浪財経と36krの報道には「プロジェクト」機能、企業向け管理バックエンド、7×24の専門家によるデジタル従業員が含まれている。
よくある質問
「WorkBuddy の日活が業界2位で3〜4倍」の説には第三者データによる裏付けがあるのか?
OmniTools の説明によると、この数字の現時点で確認できる出所は、イベント会場にいた人物がソーシャルプラットフォーム上で行った個人の口述に限られる。具体的な統計の基準、比較対象のプロダクト、測定の期間はいずれも公開されていない。第三者の監査データとして存在するのは易観分析のレポートのみである——WorkBuddy のPC端末の月間訪問数は 885 万、2位を 2.6 倍上回り、前月比の伸び率は 72.2% だ。
WorkBuddy の非技術ユーザーの割合に、具体的な数値はあるのか?
現時点で公開されているチャネルでは、「顕著に向上した」という定性的な説明しかなく、Codex の「非開発者が20%」という割合と直接比較できる具体的なパーセンテージは示されていない。OmniTools の6月16日の速報では、この定性的説明に触れているが、正確な数値はまだ公開されていない。
WorkBuddy と Codex は競争関係なのか、それとも別の市場なのか?
OmniTools の分析によれば、両者のポジショニングには本質的な違いがある。WorkBuddy はシーンを封装することで国内の非技術ユーザーに切り込む。一方 Codex は、底層の能力でグローバルな開発者市場に切り込み、非技術ユーザーの成長は想定外の成長だという。オフィス用 Agent の非技術ユーザー市場では競争関係にあるが、コアとなる優位領域は異なる。