バフェット(Warren Buffett)5月2日、バークシャー・ハサウェイ(Berkshire Hathaway)の年次総会で、現在の金融市場について鋭い評価を下した。「私たちは、人々が今よりも強いギャンブルの気分にいるのを見たことがない。」Fortuneの報道によれば、バフェットは総会の昼休みの間、今日の金融市場を「教会が賭場につながっている」というたとえで表し、従来のバリュー投資と、いまの短期オプション取引による選択とを区別し、市場の熱狂を予測した。彼はさらにこう付け加えた。「これは投資がひどいという意味ではありませんが、物事の価格が非常にばかげて見えることを、たしかに多く意味しています。」
「教会が賭場につながっている」:バフェットが投機と投資を切り分ける
バフェット95歳で、たった今、CEOのバトンをグレッグ・アベル(Greg Abel)に渡した。彼は年次総会で「church with a casino attached」(教会が賭場につながっている)という比喩を用い、2種類の市場参加のあり方を区別した。価値投資(church)は企業のファンダメンタルズに着目し、長期保有を重視する。一方、投機(casino)は短期の価格変動を追い、企業の収益力とは切り離されている。
バフェットは特に「one-day options」(当日満期オプション)と「prediction markets」(予測市場)を挙げており、これは現在の投機ブームの代表例だ。当日満期オプションは、投資家が当日中に決済される前に個別株や指数の方向性に賭けられるもので、近年は出来高が爆発的に成長している。予測市場は、ユーザーが選挙、スポーツ、マクロデータの結果に賭けられる仕組みだ。バフェットはこれらのツール自体の価値を否定したわけではないが、それを主流の参加の仕方として扱うことへの懸念を示している。
「ギャンブルの気分がかつてないほど強い」:市場心理への率直なコメント
バフェットの原文は「私たちは、人々が今よりも強いギャンブルの気分にいるのを見たことがない。」この言葉は、バークシャーの現金水準が過去最高を更新しているという文脈の中で、特に際立つ――同社の資産配分が現金を中心とし、評価が割高な銘柄の購入を避けていること、そして実際の運用と口頭での警告が呼応していることと符合する。
さらに彼は市場全体についての判断をこう補足している。「これは投資がひどいという意味ではありません。ただし確かに、意味があります。多くのものの価格が非常にばかげて見えるという意味です。」このトーンは維持されている――崩壊を予測するわけでもなく、投資全体の論理を否定するわけでもない。ただ、現在のバリュエーション(評価)構造の歪みを指摘しているだけだ。バークシャーの動向を追う投資家にとって、これはバフェットが「記録的な現金を抱える理由」をどう捉えているかを、そのまま説明したものだ。
今後の観察:アベルの継承期、バークシャーの資本配分
次の観察ポイントは、アベルが継いだ後のバークシャーの具体的な資本配分の動き――高い現金水準を維持し続けるのか、それとも買いに入るのか。バフェットは実行の意思決定権をアベルに託したが、議長の職は保持しており、市場は、アベルへの引き継ぎ期間にバークシャーが米国株のバリュエーションについて抱いている全体判断が変わるのかに注目している。
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