Microsoftは、Claudeの背後にあるSan FranciscoのAI企業であるAnthropicに対し、Azureを通じてMaia 200のAIチップを供給することについて協議しています。この取引はまだ確定していませんが、クラウド顧客向けにカスタムAIチップを提供する面で、AmazonやGoogleとの差をMicrosoftが縮めるのに役立つ可能性があります。11月、MicrosoftはAnthropicにUS$5 billionを投資しました。AnthropicはAzureへの支出としてUS$30 billionを投じることを約束しており、さらに同社のスタートアップではNvidiaのGPUに加えて、AmazonとGoogleのカスタムチップも利用しています。
Maia 200はAI推論の効率を狙う
MicrosoftのMaia 200は汎用目的のチップではなく、AI推論――学習済みモデルを動かして応答を生成する作業――向けに作られています。大型のAIサービスを長期にわたって稼働させるコストは、そもそもモデルを学習するコストを上回り得ます。MicrosoftはMaia 200が1ドルあたり30%優れた性能を提供するとしており、高い取扱量を誇る顧客の日々のコストを削減できる、あるいは予算を増やさずにより長いコンテキストウィンドウといった機能を可能にするかもしれません。このチップは、トラフィックの急増時にも応答時間をより安定させることも目指しており、Anthropicのモデル上でプロダクトを構築する企業にとって重要になります。
カスタムチップがAI競争の形を変える
この協議は、NvidiaのGPU(グラフィックス処理ユニット)をさらに買い増すことを超えて、競争の舞台が移りつつあることを示唆しています。企業は、モデル開発者と、それを動かすカスタムチップのプラットフォームおよびクラウドシステムを組み合わせています。Anthropicはすでに、半導体設計・インフラ企業であるBroadcomやGoogleとの間で、この方針を取っています。同社は、ClaudeモデルがGoogleのTensor Processing Unit(TPU)というハードウェアとソフトウェアのスタックとより密接に連携するよう調整しています。MicrosoftにおけるMaia 200でも同様の体制になれば、複数のチップ供給元を持つマルチクラウド計画を後押しし、Azureを通じてAnthropicがカスタムシリコンへアクセスできる範囲が広がります。クラウド提供事業者からのカスタムチップ出荷は、2026年に44.6%増える見込みで、GPUの16.1%成長に比べて大きくなります。