オープニング
個人アシスタント向けのモデルとハードウェアを開発するAIスタートアップ「Hark」は、5月21日に、Parkway Venture Capitalが主導したシリーズAの資金調達でUS$700 millionを調達したと発表した。調達後の企業価値はUS$6 billionとされた。創業者のBrett Adcockは、以前にFigure AIやArcher Aviationを立ち上げており、Harkは2025年後半に始動した。今回の資金は、AIモデルとハードウェアを統合スタックとして開発するという同社の計画に対応するもので、マルチモーダルモデルは今夏のリリースが想定され、その後に専用設計のハードウェアデバイスが続く。
資金調達の詳細と資金の使途
US$700 millionのシリーズAはParkway Venture Capitalが主導し、Nvidia、Intel Capital、AMD Ventures、そしてQualcomm Venturesが参加した。Qualcomm Venturesは大手半導体・モバイルチップ企業のベンチャー部門である。
Harkは、資金は主に3つの領域に配分されると述べた。すなわち、ハードウェア、設計、AI研究にまたがる採用の強化、計算資源(コンピュート)の購入、そしてハードウェア開発に必要な部品の取得である。
プロダクトのロードマップ
Harkは今夏にマルチモーダルモデルをリリースする計画で、それらのシステム向けに作られたハードウェアが後に続くという。同社は提供内容を、エージェント型システム――ユーザーの代わりに行動を取るよう設計されたソフトウェア――として説明しており、デジタル世界の「ユニバーサル・インターフェース」と位置づけている。
最終製品の詳細は、投資家向けデモ以外では現時点で限られている。同社は現在、データセンターでNvidia B200 GPUを用いて、約70人の従業員からなる体制で運営している。
投資家構成と背景
創業者Brett Adcockの、ハードウェア集約型の事業における実績が、HarkにおけるAIモデル、ソフトウェア、ハードウェアを統一プラットフォームとして構築する戦略を形づくった。前職の企業――Figure AI(ヒューマノイド・ロボティクス企業)とArcher Aviation(電動航空機メーカー)――は、統合されたハードウェア・ソフトウェア開発のパターンを確立していた。
投資家の顔ぶれは、統合されたハードウェア・ソフトウェア型のアプローチに対する確信を反映している。Nvidia、Intel Capital、AMD Ventures、Qualcomm VenturesがParkway Venture Capitalと並んで参加していることは、従来型のベンチャーキャピタルに加え、半導体やチップに注力する投資家からの支援があることを示している。